ミャンマーは凄かった(4)8月16日:ミャンマーの鉄道に乗る
2012-09-01


明けて8月16日。
この日はミャンマーの鉄道に乗る予定です。

ミャンマーの鉄道は東南アジアではお馴染のメーターゲージ(日本のそれより6cm狭い1,000mm軌間)ですが、日本が作った泰緬鉄道から半世紀を超え、東南アジアでネットワークを築くことなく、現在は自国内で路線が完結しています。
鉄道路線自体はヤンゴンからマンダレーその他国内の主要都市を結んでいますし、ヤンゴン市内は環状線があり、手軽にミャンマーの鉄道を楽しみたい人の観光スポットになっています。
そんな鉄道ファンにとっても馴染みがまったくないミャンマーの鉄道。
今回の旅行では、もともと「日本の中古バスに乗りたい」というのがメインで、鉄道は主目的ではなかったのですが、自分もhakutsuru81氏も大学鉄研の後輩・先輩の関係で元々が鉄道ファンであることもあり、やはり「逝ったからには乗って見よう」となりました。

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ホテルを出てからガイド氏に連れられて駅に隣接する跨線橋を渡ります。そのままヤンゴン中央駅に連結しており、改札もなくホームに降りられます。ヤンゴン中央駅は旅客ホームが1番線から7番線まであり、ちょうどホームには近距離旅客列車が入線してきました。
しかし、写真のとおり枕木はスカスカで、線路に目線を合わせると、列車が通るたびにレールごと大きくたわみます。旅行雑誌でも出てくる「鉄道ではあり得ない縦揺れ」であり、保線状態はかなり悪いように見受けられます。
ただ、枕木はコンクリート枕木化が進んでおり、全く手が加わっていない訳ではなさそうです。

午前中乗る予定の列車が来ました。本当は日本製中古気動車(ガイド氏は「RBE」と呼んでいた)に乗りたいのですが、生憎待ち時間が結構あるとのこと。とりあえず午前中はできるだけ待つことなくミャンマーの列車に乗ってみたい思いもあり、ヤンゴンとマンダレーというミャンマー2大都市を結ぶ幹線(マンダレー本線)を最初のさわりだけ走るYwathagyi(イラワジ?ヤーワージ?)行きに乗りました。
料金は外国人価格で往復1ドル。どうもヤンゴン市内区間は、外国人は切符1枚につき均一1ドルっぽいです。
ヤンゴンの近郊列車といえばヤンゴン環状線が有名ですが、「1日数本」と呼ばれる環状線よりもマンダレー本線上にあるTogyaunggalay(トゥーチャンガリー。大学や港方面への支線が複数分岐する)やInsein(インセイン。大きな車両基地がある)までの区間列車の方が本数が多く(1時間に1〓2本)、体験乗車にはおすすめです。

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そうこうしているうちに乗る予定の列車が来ました。中国の列車を彷彿とさせる緑色のディーゼル機関車に「名鉄色」の客車が3両。まだ列車は到着していないのに乗客は降りようとしています。この短い客車列車が、折返し10時20分ヤンゴン発Ywathagyi行きになります。

※ミャンマーは国情から鉄道施設が撮影禁止となっている模様ですが、昨今の民政への移行もあり撮影に対する取り締まりは最近厳しくなくなっている(「撮影禁止」が撤回されたのか取り締まりだけがやられなくなっているのかは不明)ようで、コンデジで写真を撮っている限りは誰からも何にも言われませんでした。


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