明けて25日(月)、今日は妻の希望で行程に組み入れた、所謂ロマンチック街道沿いの観光都市ローテンブルグへの観光です。ローテンブルグへは、通常であればフランクフルトまたはヴュルツブルグからバスで行くのが一般的ですが、ジャーマンレールパスを手にした泥酔鉄道のことですので、当然特急とローカル列車を乗り継いで行くことにしました。
フランクフルトからヴュルツブルグへは、振り子式の高速列車ICE-Tウィーン行きがあてがわれました。
この列車はドイツ鉄道のナビアプリ「DBナビゲータ」によれば高い混雑率が想定されるとの事。列車はフランクフルト発車時点でかなりの混雑、空席を見つけることが出来ずやむなく食堂車に逃げ込み、相席で空席を見つけることが出来ました。
今回の旅行ではドイツ鉄道に数多く残る食堂車に乗ることが目的の1つでしたが、奇しくも旅行3日目に食堂車体験と相成りました。もっとも朝食はホテルでたくさん摂ってきたため、今回は車内での食事は自重、飲み物だけにしました。しかしながらドイツの物価におけるビールの地位は謎なところがあり、コーヒーやコーラと同額、場合によってはそれ以下の額になっております。
そんな訳でまだ朝ですがビールでProsit!もうこれは完璧なビールクズですね。
食堂車で相席になった中東系の乗客(列車を乗り継いでプラハに行く模様)と、拙い英語でいろんな会話をしているうちに、列車は振り子を効かせながら1時間強でヴュルツブルグに到着。
ここで接続時間10分でRE80号線と呼ばれるローカル列車に乗り換えます。期待しないで待っていたら、何やら古臭い列車がホームに近づいてきます。
こ、これは・・・紛れもなき旧西ドイツの万能機関車111型ではないですか!26年前にドイツに行った時は主力機関車として活躍していたものの、ここ数年で一気に淘汰が進み、今回の旅行で見かけることはあまり期待していませんでした。しかしながら思わぬ形での再会に歓喜。
しかも、機関車につながっている客車は、2階建客車は2階の窓が曲面ガラスになっていない旧東ドイツ製だったり、平屋の客車は手で開けるドアだったり(これもよくよく見てみたら旧東ドイツ製)、マニアの目は欺けない珍品揃いです。40年以上前の機関車に東ドイツの客車、見かけは正直ボロいですが、まさにロートル最後の輝きです。
早速2階建客車の2階部分に乗車。内装は更新されており小ざっぱりしており、動力も機関車列車であることから静かであり、冷房が無いことを除けば快適そのものの列車であることがまた嬉しいです。
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